【女性のライフスタイル】働く私たちのオシゴト事情

オシゴトについてインターネット検索をしていたら、「推しごと」のトピックが目に留まり、推し活と仕事を両立できたら素晴らしいだろうな~♪ モチベーションあがりそう……などと妄想をふくらませ、仕事の手をとめてしまいがちな今日この頃です。

今回取り上げるのは、働くことについて。

「ワーク・ライフ・バランス」とか「働き方改革」とか、国をあげて取り組んでいるようですが、実際のところワークとライフのバランスはとれているのでしょうか?

身近にいる女子たちの本音トーク、聞いちゃいました。

 

※写真はイメージです

 

コールセンターで働くYさん

コールセンターで営業サポートのオシゴトをしていたYさん。

コロナ禍による業務縮小でセンターの人員が大幅に削減され、「契約更新にならなくて……いわゆる派遣切りですね。急に仕事がなくなってしまいました。

せっかく慣れてきたところだったので、ガッカリでした」と残念そう。

仕事内容はいわゆるアポ取りで、営業対象となる企業に電話をかけ、訪問可能な日程調整をするというもの。

「ほぼほぼお断りされるんですけど、話だけなら聞くよって言ってくれる方や、実はちょっと考えていたんだよねって言ってくれる方もいたりするんですよ。80件近くかけて5件もないくらいですけど。

以前は飲食店でパートをしていたんですけど、子どもも手が離れて時間の制約もなくなったし、フルタイムで働こうと思って始めた仕事だったので、できれば長く続けたかったのに。

コロナの影響で営業訪問することが難しい状況ですからね……仕方ないです」。

その後は別の派遣会社に登録し、新しいお仕事を紹介されたそうです。「ワクチンの予約を受け付けるコールセンターなんです。

コロナのせいで仕事がなくなって、今度はコロナ関連のお仕事なんてね。

ちょっと不思議な感じ。仕事の内容も前とは逆で、電話を受けるほうなので気がラクです。

ただ、この仕事も期間限定なので、次のことも考えておこうと思っています。一緒に働いている人のなかには、いろんなコールセンターを渡り歩いている人もいて、話をきくと雰囲気がかなり違うらしいんですよ」と、Yさん。

時給はもちろん、シフトの融通性や労働環境なども気にして仕事を探したいと話してくれました。

 

※写真はイメージです

 

「推しごと」実践者のAさん

時間とお金を「推し活」に投入するため、あえてアルバイトで不定期の仕事を選択しているAさん。

「就職すると自分の好きなときに休めないじゃないですか。

推し活で遠征したりもするし、そっちを優先したいので、今はまだ正社員になることは考えてないかな」。

学生時代に某アイドルグループの沼に落ち、ライブやイベントがあればかけつけ、CDやグッズが売り出されれば購入し、多くの時間を「推し」のために費やしています。

Aさんにとって仕事は、推し活の軍資金を得るための手段。

「今働いてるところはハローワークで紹介してもらいました。短期の仕事ばかりですけど2年くらいになりますね。

だいたい2カ月くらいのお仕事で、書類を発送したり、リストをチェックしたり、電話をかけたり、単純作業が中心です」。

職場では「推し」については語らず、淡々着々きっちりと業務を遂行。ブレないその姿が勤務先にも評価されると同時に、年齢的に親世代の人が多いこともあって、ランチをご馳走してもらうなど可愛がられている様子。

正社員として働くことで得られるメリットよりも、「推し」を優先するその姿勢は清々しいほど潔い。ある意味、理想的なワーク・ライフ・バランスの実践者と言えるのかもしれません。

 

※写真はイメージです

 

不自由なフリーランスHさん

絵を描くのが好きでグラフィックデザイナーを志し、某デザイン会社に就職したHさん。

先輩のアシスタントとしてチラシやカタログなどの広告物の制作に携わってはみたものの、思い描いていたクリエイティブな仕事とは程遠く、チラシに使う膨大な数の写真を入れ替えたり、文字の色やサイズを変更したり、ダメ出しされたり、ダメ出しされたり……。

昭和か?と突っ込みたくなるほど、令和になってもなお過酷な労働環境に置かれている人が少なくないのが、広告業界だったりするわけで、クリエイターを夢見ていたHさんも犠牲者のひとり。

心身ともに疲弊して辞めてしまう人も多いなか、Hさんはがんばりました。

「少しずつ任せてもらえる仕事も増えて、面白くなってきていたんですけど……。大きな仕事が減って経営が厳しくなっていたのでしょうね。

会社を畳むことになってしまったんです。他の会社に移ることも考えたのですが、デザインの仕事は基本ひとりでもできるので、独立することにしたんです。

でも、フリーになるということは、何もかも自分でやらなきゃいけないわけです。

最初のうちは仕事自体少なかったので、負担に感じることもなかったんですけど、業界のつながりで有難いことに少しずつ仕事が増えていくと、やっぱり時間が足りなくなっていくんですよ。

今はまたコロナで仕事が減ってますけど、それまではご飯食べていても、お風呂に入っていても、頭の中は仕事のことばかり。

フリーランスって気を付けないとフリーに使える時間がそのまま仕事の時間になってしまうんです」。

勤めている限りお給料をいただける会社員や公務員と違って、フリーランスは仕事の有無が収入に直結する分、どうしても無理をしがち。

Hさんも「コロナで仕事が減ってしまって、また前のように仕事ができるようになるのかすごく不安です。

同じフリーランス仲間に話を聞くと、アルバイトをはじめたという人もいるし、全く違う業界に就職した子もいます。その点、身軽といえば身軽なのかもしれませんね」

 

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洋菓子店を開いたMさん

最後にお話を聞かせてくれたのは洋菓子店をオープンしたMさん。

子どもの頃からお菓子づくりが好きで、料理の専門学校でフランス料理を学び、レストランに就職。高校時代の同級生と結婚後、子育てをしながら妻として母として、家族のために美味しい料理やお菓子をつくり続けていました。

「家族が美味しそうに食べてくれるのを見ているだけで幸せでした。

ママ友さんやご近所さんに、作ったお菓子をプレゼントすると、お店出せばいいのにって言っていただくことがあって、自分でもやってみたいなって考えるようになったんです。

子どもも大きくなったしやってみたらって夫も言ってくれて、カフェのお菓子をつくらせてもらうことになったのが最初の仕事でした。

といっても行動に移すまで10年以上かかりました。

趣味で作っているときは採算など考えず、材料にもこだわってましたし、時間もかけられましたから。それを売るとなると、考えなければいけないことがたくさんあって、何度も自分にはムリって思いました。

このまま趣味で作っている方がいいって」。

そんなMさんの背中を押したのはほかならぬ家族、夫のTさんでした。知り合いのカフェにMさんがつくったお菓子を持参し、お店のスイーツに使えるかどうか味見をしてもらったり、自宅を建築した会社に、店舗付き住宅へのリフォームを相談したり、積極的に動いてくれたそうです。

もつべきものは頼れる夫です。家族の協力もあって長年の夢を叶えたMさん。

月に数日だけオープンする洋菓子店の評判は、クチコミで広がり予約だけで完売してしまうほど人気店になっているようです。

お店をオープンする前に、友人経由でいただいたことがあるのですが、本当においしかったです。マカロンなんてフランスの某有名店にも負けてないんじゃない?って感じでした。

 

※写真はイメージです

 

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何のために働くのか、何をして働くのか、目的も手段も人それぞれ。

迷ったり悩んだりイヤになったり、いろいろあるわけですが、それもこれもやってみなければわかりません。

単純に収入を得られるというだけでも、働く意味はありますし、もしかすると新しい世界が広がるかもしれません。

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