【インフルエンサーインタビュー第三弾!】「あや」さんが語る小学校受験のあれこれ。

小学校受験には想像通りの大変さが伴うもの。しかし想像以上の魅力や得られるものも多くあります。

 

そんなお受験に関する酸いも甘いもを噛みしめ、小学校受験のノウハウを発信しているのが、今回インタビューを行ったインフルエンサーのあや@aya_edumam)」さんです。

 

あやさんはアイリス幼児教育主宰者であり、長男・長女に小学校受験をさせた経験をお持ちの方。

 

現在は国立小受験合格対策無料講座も開催しており、登録をすることでお受験に役立つ情報を受け取れます。また、同講座では受験に関するレポートや限定公開動画も閲覧が可能。小学校受験を考える子のママさんにとって、役立つ情報が豊富です。

 

そんなあやさんに、小学校受験の気になるあれこれや心構えのあり方など、受験に関するさまざまなお話を聞いてみました。

 

小学校受験で得られるもの

「学区だから」という理由で通う公立小学校にも、それぞれの魅力があります。しかし小学校受験を行うことで、公立への進学では享受できないメリットがあるのも事実です。

 

では、小学校受験だからこそ得られるものとはなにか、その内容についてあやさんに聞いてみました。

 

「誰もが、自分の子には”こんな風に育ってほしい”、”こういう風に学校で過ごしてほしい”といった理想があるかと思うんです。ところが各学校には、生活の指針となる「教育理念」が存在します。

 

この教育理念と家庭が望む「子どもの育て方」に差があると、どうしても家庭が学校に譲歩をしてしまいがち。そうなると親子の負担やストレスが大きくなります。

 

私立・国立の小学校受験の良さは、自分たちに合った教育理念の学校を選べる、という点です。学校と家庭で目指す指針の剥離を少なくでき、わが子に合った教育を与えてあげられる。これは、小学校受験の大きなメリットであり、受験の要と言える部分でしょう。

 

また、入学前から勉強の土台ができているため、小学生になっても学習生活がスムーズです。学びの習慣もついているため、仮に希望する小学校にご縁がなかったとしても、中学校・高校・大学とやがて訪れる受験生活で大いに活かせます。

 

さらに、小学校受験の経験自体も、親子にとって宝です。幼少期に親と一緒に二人三脚でがんばった経験は、子どもの人生で糧になりますよ。」

 

 

がんばった日々は、今でも宝物。 

 

あやさん自身も長男くんが年長になるまで、小学校受験のしょの字も頭にはなかったそう。私立・国立の存在を知ることで選択肢が広がり、その結果、今の生活があるのでしょう。

 

とは言え、小学校受験には良い面がたくさんあるとはわかっていても、選択肢に入れるにはまだ不安が残るママさんもいるかと思います。

 

小学校受験をするにあたり、どのような負担が親と子に発生するのかをあらかじめ知り、できる限りの対策を練っておくことも大切です。

 

「まず、小学校受験には金銭面・時間面の負担が発生します。へたしたら中学、高校、大学の受験より消耗が激しい、なんてことも。多くを費やしても、思ったような結果が得られないお子さんもいます。そういった可能性をはらんでいるため、やはり、小学校受験のハードルは決して低くはありません。

 

かと言って、”多くのお金と時間をかけたのだから、何としてでも合格を!”と躍起になれば良いとも限らないんです。親の熱意を子どもにぶつけすぎた結果、子が勉強嫌いになったり心が折れてしまったり、といった家庭もあるため……。大変ですけれど、子どもの気持ちを見極めて、少しずつやる気を出させてあげられたら良いですね。」

 

お金をかけずに、学びが増えればベストですね!

 

小学校受験をしても、ご縁に恵まれない可能性もあります。しかしメリットの面でもお話してもらった通り、小学校受験をしたという経験自体は子どもの人生において大きな意味を成すもの。

 

デメリットばかりに着目しすぎて選択肢を狭めてしまうのも、もったいないと言えるでしょう。

 

どんな小学校を選べばいいの?

私立、国立……受験できる学校の数が多いと、どの学校がわが子に合っているか、迷ってしまうママさんもいるかもしれません。

 

受験する小学校選びの正解はあるのか、とあやさんに聞いてみました。

 

「まず”家庭でどういう風に育てたいのか”という理想を、固めておくことが正解の鍵です。

 

たとえば、”有名校だったら間違いないだろう”という理由で学校を選んだとしましょう。名前につられて入学したものの、校風や教育理念が家庭にあっておらず、長い小学校生活を我慢や不満の中で過ごさなくてはならないケースが考えられます。

 

豊かな6年間を得るために大切なのは、学校の教育理念に重きを置いて、受験校を選ぶことです。」

 

「では、どのような教育理念なら正解なのか。それはやはり、自分たちの教育方針に沿った内容であること。つまり学校選びで失敗をしないためには、自分たちの教育方針を固めるのが欠かせないと言えます」

あやさんが今回のインタビューの中で何度も口にしていた「教育理念」という言葉。それだけ小学校受験において欠かせないものであり、学校選びの原点とも言える存在なのでしょう。

また、私立と国立どちらも受験校ではあるものの、両者は教育における基礎方針や費用など多くの点で違いがあります。こちらも自分たちに合ったほうを見極めることが肝心です。

 

小学校受験のために今できること

小学校受験をするにあたり、どのように子どもの成長を促してあげたら良いのでしょうか。

 

小学校受験をするのなら「これだけは伸ばしておいたほうが良い!」という子どもの能力について、あやさんはこう語ります。

 

「まずは自立精神を育てるのが大切です。自分のことは自分でしっかりできるようにしておきましょう。さらにもう1つ。自主性も小学校受験では欠かせない要素です。」

 

「小学校受験はお勉強や手先の器用さ、運動神経などを見られるもの、と考えるお母さんも少なくありません。でも実際は”自分で考えて行動をして、お友達とより良い成長ができるか”という点も重要視されます。」

 

「お勉強や器用さ、運動は試験範囲に絞って学ばせることもできます。でも自立性・自主性は伸びるまで時間がかかるし、日々を積み上げて結果が出るもの。大変ですけど一朝一夕では育たないため、今から意識をして少しずつ伸ばしてあげると良いでしょう。」

 

「また、子どもの力を伸ばす際には”子どものその時の気持ち”に目を向けることも忘れてはいけません。”楽しい”と感じながらの学びは吸収率も高いし、よく伸びます。一方で、イヤイヤやる勉強は、思ったよりも身にならないものです。

 

そのためお子さんが”楽しい”と思えるようなやる気スイッチを、日ごろから探してみてください。」

 

あやさん自身も、学びを楽しんでいる様子です。

 

子どものやる気を引き出すために、あやさんのお宅ではクイズ形式で問題を解いたり、一緒に何でもチャレンジをしたりしているそう。

 

お子さんのやる気をアップさせるスキルを親が持っておくと、子どもが中学・高校になっても活かせるでしょう。

 

小学校受験は「楽ありゃ苦あり!」。つらい時の対処方法

小学校受験までの道のりは長く、山あり谷ありです。

 

子どもの結果に大喜びをすることもあれば、成果を出せないわが子にイライラしてしまうこともあるでしょう。

 

気持ちが一喜一憂してしまう自分に親としての自信をなくしてしまったり、小学校受験が正しい道なのかわからなくなってしまったり……。

 

気持ちが沈んでしまう時どう対処をすれば良いのか、あやさんは経験から次のように語ります。

 

「イライラや怒ってしまうのは、受験ママさんならあるあるですよね。でも、子どもだって子どもなりにがんばってる。親と子どもは別の存在ですから、親ががんばった結果がイコールとして子どもの出来に結びつくとは限りません。とはいえ、イライラを我慢しろ、と言われてできるわけでもない。

 

そういう時、私はトイレや子どもに見えない場所で発散をしています。5分でも良いから、子どもから少し離れて頭を冷やすんです。それでもイライラをぶつけてしまったら、もうしょうがないから、あとで謝る。これくらいシンプルで良いと思います。それだけ子どもに感情を揺さぶられるのは、愛情をしっかり持っている証ですよ。」

 

 

イライラを子どもにぶつけたとしても、結局最後にがんばるのは子ども自身です。わかっているのに、どうしようもないフラストレーションを抱え悩んでしまう……これも受験における親の「がんばりどころ」の1つと言えるのでしょう。

 

また、身内やママ友から「小さいうちから勉強なんてかわいそう」「そんなにつめこまなくても」といった言葉を投げかけられ、心を痛めたり悩んだりするママさんもいます。

 

そのような意見に対して、あやさんは「周りの声は気にする必要はない」と言い切っていました。

 

「教育熱心なママは、それだけ子どものことを考えているママですよ。だから自分の選択を信じてください。

 

周りを気にするよりも、日々のお子さんと歩む時間を大切にすること。そしてその時間がより良いものなるよう努力を続ければ、結果がついてきます。結果がついてくれば、周りの目も変わるでしょう。

 

がんばっている経過中の今は、シャットアウトでOKです。」

 

がんばる日々が愛おしく思える日が来ます。

 

当事者はいつだって子どもと自分。外野の意見ではなく、自分たちを信じることが大切だとあやさんは語ります。

 

しかし心の沈みが加速して「万が一落ちてしまったら……」の不安に、足をとられてしまう日もやってくるかもしれません。あやさんは、受験校にご縁がなかった場合の心構えについても教えてくれました。

 

「志望校に落ちてしまうことも、経験です。時間もお金もかけた分、ショックでしょうけれど、全部ムダになったというわけではありません。学習習慣はついてるわけだし、学力のベースもできてる。今後、中学・高校受験で活かせるし、公立やご縁があった学校で一生懸命がんばって結果を出せば、想像にはなかった良い未来が待っているかもしれません。」

 

「ただ、やっぱり子どもが”合格しなかったのは自分の実力不足が原因”と自身を責めてしまうのだけは、避けたいもの。だからご縁がなかった時は”あなたのせいではない”と声をかけてあげてください。”ママが当選に外れたからよ”など、受験システムを口実にするのもアリですね。」

 

「また、受かりやすい私立を併願しておくのも手です。本命ではないし通う予定がないにしても、これまでがんばった努力を合格証として形に残しておくことで、心の大きな支えになります。」

 

親も子どもも気持ちのバランスをうまく取り、良い結果を残せるよう、日々を積み重ねるのが大切。しかし時には息抜きをしたり、自分たちの心の支えを用意したりしておくことも忘れてはいけません。

 

小学校受験は、長い戦いです。ムリをしすぎないように、それぞれの家庭のペースを保ちながら二人三脚をがんばっていけたら良いですね。

 

あやさん、貴重なお話をありがとうございました!

 

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