【インフルエンサーインタビュー第二弾!】「きのきの」さんに双子育児をこなすコツを聞く

双子を抱えているママ=1人っ子や兄弟・姉妹を育てるのとは違って大変そう……というイメージがあるのではないでしょうか。

 

そんなイメージが先行することから、これから双子を出産予定のママ、小さな双子を育てているママは、不安に駆られる瞬間も多いでしょう。

 

そこで今回は、双子のワンオペママをしながら育児の情報発信を行うインフルエンサーきのきの@KinokinoTwins)」さんをご紹介。

 

きのきのさんは現在パートをしながら、男女の双子ちゃんのお世話をしています。その様子を育児漫画にして、Twitterで公開中です。

 

さらにLINEスタンプクリエイターとしても活躍しており、双子ちゃんたちのゆるかわスタンプも人気を集めています。

LINE STORE「きのきの」さんのスタンプショップ

今回は、そんなきのきのさんに双子育児の実態について、お話を聞かせてもらいました。

 

双子を抱える日常とはどんなもの?

 

登園までのスケジュールを教えてほしい、と聞いたところ「連続捨て身タックルからのタッチダウン登園です(笑)」と答えを返してくれたきのきのさん。

 

どういうことなのか深掘りをしてみると、どうやら朝は登園の2時間以上前には目を覚まし、その後、登園までのあいだは目まぐるしく動き回るそう。園に着いたころには満身創痍、きれいな状態で登園をする他のお母さんたちとの差は一体……となることも、少なくないようです。

 

 

 

どうやれば、優雅に登園ができるの・・・?

 

そんなめまぐるしい朝を過ごしたあと、夕方はどのように過ごしているのかについても聞いてみました。

 

「まず、ご飯とお風呂を早めに&てきとうに済ませます。ちなみに、本当にてきとうです(笑)。そのあとはswitchや3DSなどのゲーム、タブレットや動画、おもちゃや折り紙など、自由に遊ばせています。その後21時には布団に入って、一緒に寝落ちです。」

 

「じつは保育園から幼稚園に転園しているんです。転園の理由は、保育園のお昼寝で体力回復を図ってきた子どもたちが、”夜寝てくれないから”というもの。今はお昼寝タイムがないため、21時に寝てくれます。夢のようです。」

15分で寝付く今に感動!

 

保育園から幼稚園に転園をした結果、親であるきのきのさん自身も睡眠時間の確保がしやすくなったそう。保育園のお昼寝タイムが子や先生にとって必要なのは理解できても、それが原因で夜寝てくれないのは親にとってはやはり負担ですよね。

 

園を変えるのは腰が重いものの、きのきのさんは思い切って行動をすることで、これまでの苦労が大きく減少できたようです。夜の睡眠時間が確保できるようになったきのきのさんからは、大変ながらも子育てを楽しんでいる様子がうかがえます。

保育園最後の日は、大人たちが泣いてしまったそう。

 

しかしこれだけ余裕を持って過ごせるようになったのは、大変な日々を乗り越えてきた結果だそうです。

 

「0〜1歳くらいまでは、とにかく大変でした。寝ないし泣き止まないしで、正直、当時の記憶はほとんどないくらいです。

 

でも大体、半年が過ぎるくらいに子の成長に変化が見えてくるんです。少しずつラクになっていき、今では何を考えているのか、何を言っているのかわかるし、私の伝えたこともわかってくれる。正直、赤ちゃんのころから見たら菩薩か神童レベルです……!」

今ではすっかりおしゃべりが上手になりました。

 

まだ公共交通機関の移動は大変だと感じることも多いようですが、それでもかなりラクになったと、笑顔をこぼすきのきのさん。「双子の育児=体力と忍耐がとにかく必要そう」というイメージとは違い、日々を軽快に楽しんでいる様子でした。

 

とはいえ、当時のツラさはやはり半端なものではなかったようで……。乗り越える方法は「ただただ月日が経った」と、解決策を講じる余裕さえなかったようです。

 

双子を育てながら、家のことはどこまでできる?

 

双子を育てながらだと、家事までは手が回らないことが想像できます。実際のところ、どのようにして家の仕事を行っているのでしょうか?

 

小さい子がいる家は、散らかってるのがデフォの状態。

 

「洗濯をして、夕ご飯の買い物をして、夜ご飯を作るのがメインの家事ですね。掃除はコードレス掃除機でさっと済ませ、洗い物はまとめて食洗機におまかせです。ワンオペなので、”がっつり家事”は難しいですね」

 

どうやら家電をうまく使って、ほどよく力を抜いている様子。そのほかにも、子どもに関わる手間は「双子はできるだけ同じものを使う」「子が小さいうちの主食はご飯ではなくうどん」「明日保育園に着ていく服を着させて就寝」など、スムーズに日々をなせるようさまざまなアイデアを取り入れて、負担を減らしているそうです。

 

ほかにも、育児のお役立ちグッズやアイデアの習得に目を光らせるきのきのさん。彼女のTwitterには、育児をラクにしてくれる情報が盛りだくさんです。

 

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しかし、そんな力まない日々を過ごしているように見えるきのきのさんでも、やはりワンオペは大変。時には双子の育児や家事、仕事などのストレスに追い詰められることもあるそう。

 

「どん底まで落ちた、と感じたら何もかも丸投げしちゃいます。周りにどう思われるか、とか考えないようにして。」

 

「他の人にどう思われるだろう」「周りに迷惑かけちゃうかも」といった考え。「そんなこともできないなんて、自分はダメな人間だ」という劣等感。「ラクになれるのはわかってるのに、手を抜けない」というまじめさがゆえに自分を追い詰める人もいることでしょう。

 

落ち込んだとき、きのきのさんは自分を縛り付けるそんな考えを取っ払うようにしている、と語ります。

 

「”こうあるべき”と思う親の姿って、みんな持ってるんじゃないでしょうか。でもそういうのも1度全部捨てて、頼れるものは頼るし、限界を感じたら思い切って会社を休んでしまっても良いと思うんです。自分の理想とか価値観とか、全部取っ払ってしまったほうが回復が早いと感じています。」

 

子どもがいて「ていねいな暮らし」なんて、ムリ!

 

家族が楽しく過ごし子が健やかに育つ上で大切なのは、お母さんが笑顔でいること。辛さから逃げないのは良い心がけですが、時には「我慢」が本当に大事なのか、自問する機会も設けたほうが良いのかもしれません。

 

きのきのパパってどんな人?

 

きのきのさんのTwitterには、双子ちゃんとのクスリと笑える日々がたくさん綴られています。

 

しかし、ご主人が登場する機会は少ない様子。きのきのパパさんはどんな人物なのかについても、聞いてみました。

 

「じつは夫は激務なんです。家族が起きる前に出勤して、寝た後に帰ってくる生活なので、ワンオペなのも仕方が無いですね。変にアテにしては自分も苦しくなるし、夫にも負担をかけさせてしまうかもなので、”いたらラッキー”くらいに思ってます(笑)。」

 

小さいうちは、ママじゃないとダメ!なシーンもたくさんあります。

 

どうやらきのきのパパさんは、お仕事で忙しい日々を送っている様子。家族と生活リズムを合わせるのがなかなか大変なようで、育児には参加したくても難しい状態が続いているそうです。

 

そうとは言え、双子をワンオペで育児するのは口で言うほど簡単ではありません。

 

公園に連れていくのも、ハードルが高い…

 

何かご主人に対して望む部分はないのか、と質問を投げてみたところ……

「日曜や休みの日は、家族みんなで遊んだり出かけたりしています。平日早く帰ってきた日はみんなで一緒に寝ることもあるんです。こんなふうに、時間があるときは子どもや家族と過ごすように意識してくれてるんで、現状にとくに不満はないんです。」

 

「私の夫でいてくれる事、子どもたちの父でいてくれる事だけで充分です。いつも優しくステキな人です。改善して欲しい点はありません。」

 

と、心が温まる答えが返ってきました。

LINEでパパとテレビ電話。つい近くなっちゃいます。

 

きのきのさんはご主人との普段の関わりや、家族への接し方から「家族のためにがんばってくれている」のがわかっているのでしょう。家事や育児を平等に分担ができていなくても、精神的に支えてくれているのが実感できれば、ワンオペの目まぐるしい日々も乗り越えられるのかもしれませんね。

 

最後に、同じく双子ちゃんを育てるママさん、育児に日々奮闘するママさんたちにきのきのさんからメッセージをいただきました。

 

「とにかく生き抜きましょう!自分が死なず、子どもが死ななかったらなんでもオッケーの精神です。生きてさえいれば、大丈夫なんですから。」

 

最後まで、きのきのさんらしいお言葉! あまり抱え込まずがんばりすぎず、力を抜いて今を生きるのが、日々を楽しく過ごすコツ。それを、きのきのさんから教わることができました。

大変な今が、いつかは愛おしく感じるはず。

 

きのきのさん、ステキなインタビューをありがとうございました!

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