まだ親は元気だけど、いずれは考えなければいけない相続のこと。
「うちの親には遺産なんてないだろう」と言う人でも、揉めてしまうケースがよくあるそうです。
いざというときに、どのぐらいの相続税を払わなければいけないのか?
どんな手続きがあるのかについて知っておきましょう。
おさえておくべきポイントを解説しますので、ぜひご覧ください。
遺産があると払わなきゃいけない相続税とは?
「相続税」という言葉は知っていても、どのぐらい払わなければならないのかは知らないという方もいるでしょう。
まず、相続税は相続時に絶対に発生するものではありません。
おおまかには遺産が3,600万円以上あれば税金が発生しますが、それ以下ならば不要です。
単純に3,600万円以上であっても基礎控除額や法定相続人の数によって不要になる場合があるので、相続税を払わなくて済む人は意外と多いのです。
親の遺産が多いという方は、一度専門家に相談してみてもいいでしょう。
相続は手続きが大変!期限もあるので要注意
親が亡くなるとさまざまな手続きが発生するうえに、各手続きには期限もあります。
市役所にて死亡届や火葬の許可申請から始まり、住民票や国民健康保険、社会保険や年金などの手続きが発生します。
さらに遺産分割を始め、車や不動産などの名義変更や金融機関の手続きなどもおこなわなければなりません。
法律の知識が必要なうえに、書類に不備があったらやり直す必要も。
そのため、司法書士や税理士、弁護士などに相談する方もいます。
「期限までに済ませたい」「速やかに処理を終えたい」という方は、費用はかかっても専門家にお任せした方が楽かもしれません。
もちろん自分で対応することも可能ですが、事前にしっかりと調べ、慎重に進めていけるよう準備しておく必要があります。
相続を放置するのはリスクが高い!
相続の手続きは大変だし、遺産をもらいたいとも思っていない。
だったら後回しでいいと放置しておくのは危険です。
将来自分の子供が相続するときに手続きが複雑になりますし、2024年4月1日からは相続登記をしなかった場合、罰則が発生します。
他の相続人が勝手に土地を売買するなど、家族同士でトラブルが起きることも。
放置しておくほどにリスクが発生しやすくなるので、早期に手続きを済ませてしまいましょう。
事情があって相続をしたくない場合には、3ヶ月以内に相続放棄の手続きをしてください。
借金などを相続しなくても済むため、家の財産と借金の有無を調べ、どうすべきかを決めておくことも大切です。
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実際に相続が発生した際には細かな作業が多々ありますが、事前に概要だけでも知っておけば心強いもの。
早めにチェックし、あせらず処理できるように心の準備だけでもしておいてくださいね。