親は子どものためを思うあまり、つい色々なことを子どもに言ってしまいます。
よかれと思って、自分なりに一生懸命でも、それがかえって子どもを傷つけたり、がんじがらめにしてしまうことがあるそうです。
筆者も耳が痛いですが、親がよく言ってしまいがちな言葉、子どもが言われて嫌な言葉とはどんな言葉でしょうか。
「早くしなさい」
このままでは遅れてしまう、周りについていけないのではないか、などという親の思いから出る言葉かと思います。
実際子どもは本人なりのペースで懸命に生きているわけであり、意図的にサボろうとしているわけではないのです。
子どもを急かす理由をよくよく自問自答してみると、それは親の都合だということが多大にあります。
言い続けることによる弊害もたくさんあり、親が求めるペースで動けない自分をダメな子だと思い込んだり、言われて嫌な気持ちになることから親に愛されていないと感じる場合もあります。
「早くしなさい」と言い続けて、テキパキ行動できるようになるどころか、結果的にもっと遅く雑になってしまうことも多いようです。
子どもを急かすのではなく、どうしたら気持ちよく行動できるか、やり方を変えて工夫してみると良いでしょう。
「何度言ったらわかるの」
これまでに何度も伝えているのに全然わかっていない、どうして?こんなに言っているのに、と思うことがありますよね。
自分は言っているつもりでも、実際これまで子どもには全然伝わっていなく、ある日突然怒られた感覚になる子もいるようです。
または親自身の思い込みで「こうあるべき」と勝手に怒っていることもあります。
まずは本当にそうあるべきなのか、よくよく考えてみなければなりません。
例えばですが、偏差値の高い学校に行き、宿題や勉強を頑張るべき、というのは個々の価値観なのです。
イライラしてしまい子どもを叱るとき、自分の個人的な価値観からくる押し付けになっていないか、勝手に自分が自分の都合で怒っているだけではないのか、立ち止まって考えてみましょう。
「勉強しなさい」
親の考え方や子どもの性格によって、言う・言わないがハッキリと分かれそうですが、子どもはこれを言われるのがすごく嫌だそうです。
よくあるのが「やろうと思っていたのに、これを言われたことによってやる気が無くなった」というもの。
筆者も子どもの頃に親によく言われており、たしかに嫌だった記憶があります。
そして決して勉強ができる子どもではありませんでした。
「勉強しなさい」を言われると、子どもは親に信頼されていないように感じるそうです。
逆にやりたくない気持ちになるという心理学データもあり、言われれば言われるほど反発心が出てしまいます。
かといって、放っておいたら本当に何もしないとお悩みの方も多いと思います。
勉強ばかりではなく、勉強以外の興味や話題をたくさん親子で楽しみましょう。
楽しいことでたくさんリフレッシュをすれば、自然とやる気が湧いてくるものです。
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日々の子育てと生活に追われ、自分の子ども時代のことはすっかり忘れてしまっていた気がします。
親のよかれが、子どもにとってもよいとは決して限らないのだなと考え直すきっかけになりました。
今日もまた「ほら遅れるよ!早くしなさ~い!」と言ってしまいそうな自分に反省です。