看護師、医師、薬剤師、教師、弁護士、司法書士、「師」や「士」のつく仕事って、世の中の役に立つ感じがカッコいいですし、難関試験を突破しているというだけで尊敬します。
みなさまは人生に役立つ資格、何かお持ちですか?
これから医師や弁護士を目指すのは、さすがにハードルが高いので、ここは現実的に難関すぎない資格を目指してみませんか?
というわけで、実生活に役立ちそうな、ちょっとユニークな資格をピックアップしてみました。
日本人のための「やさしい日本語」活用講座
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英語やフランス語、中国語、日本語以外の言葉をスラスラ話せたらいいなって思ったこと、ありませんか?
海外旅行に行ったときはもちろん、日本国内に居ても旅行客に英語で道を聞かれ、身振り手振りで教えながら、ちゃんとたどり着けたかな……と心配になったりして。
日本語以外の言葉を身に付けたいと思っている人は少なくないと思います。
他の国の言葉を覚えるのは、その国をより深く知るうえで大切なこと……などと考えながら通信講座のサイトを見ていたら、目に留まったのが「日本人のための「やさしい日本語」活用講座」です。
日本人のためのって、どういうこと?って思いますよね。
実はコレ、年々増えていると言われる日本に住む外国の方への情報発信の手段として期待されているものみたいです。
在留や社会保険などの手続きや、災害・避難情報といった国や地方公共団体からのお知らせなど、必要な情報を正しく伝えたいときに、多言語で翻訳・通訳するほかに、やさしい日本語を活用しましょう!というわけです。
ちなみにここでいう「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えたり、相手に配慮したわかりやすい日本語のこと。
日本語以外の言語を母国語とする人に限らず、高齢の方や障がいのある人など、あらゆる人にわかりやすく伝えるためのもの。
文化庁からガイドラインが出ていて、実際に行政機関などでも活用されています。通信講座も開講されていて外国人のサポート事業に活かしている人もいるようです。
文化庁のガイドラインを見ると、「3つ以上のことを言うときは箇条書きにする」とか、「回りくどい言い方や不要な繰り返しはしない」とか、「簡単な言葉を使う」「あいまいな表現は使わない」など、当たり前のことなのですが、「こちらに記入願います⇒この紙に書いてください」「暗証番号⇒あなただけが知っている番号」「〇〇以外は必要ありません⇒〇〇を持ってきてください」など、実際の書き換え例を見て納得。
今まさにこのコラムを書きながら、いろいろ反省したくなってきたので、これを機に「やさしい日本語」を活用できる人を目指そうと思います!
◆文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/92484001.html
◆日本人のための「やさしい日本語」活用講座
https://www.tanomana.com/lpo/japanesekindness/
世界遺産検定
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世界の人と近づくための「やさしい日本語」に続いては、世界をもっと深く知るための「世界遺産検定」はいかがでしょう?
日本国内にもありますよね。法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島、白神山地……等々。令和3年7月現在で合計25件登録されています。
世界全体では1154件。最も多いのは地面を掘ると遺跡が出てくるというローマを首都に持つイタリアで、その数なんと58。
次いで4千年の歴史を誇る中国の56、第三位がドイツの51です。日本は25位でアジア圏では中国に次いで多いんですね。
世界遺産検定は、NPO法人世界遺産アカデミーが試験を主催する民間の検定試験です。
公式サイトには「人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です」と紹介されています。
2006年に開始されてから現在まで、30万人を超える人が受検し19万人以上が認定を受けていて、2014年からは文部科学省の後援事業となっているようです。
検定試験は年に4回開催。
小学生から90代まで幅広い年代の方々が挑戦しているみたいです。
有名なところでは、世界遺産への愛が過ぎて「行った気になる世界遺産」という本まで出してしまった俳優の鈴木亮平さん。
絵もご自分で描かれているんですね。
それはさておき世界遺産検定ですが、受検料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保全活動に活用されています。
検定試験の勉強を通して、世界各地の自然や歴史的建造物を知ることで、その国の歴史や文化にもふれることができる世界遺産検定。
1級~4級とマイスターまでレベル分けされています。
サイトを見ているだけでも楽しいので、興味のある方はアクセスしてみてください。
◆NPO法人 世界遺産アカデミー
バーベキュー検定で目指せ!BBQの達人
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外が気持ちのいいこれからの季節、海へ山へレジャーの計画を立てている人も多いのではありませんか?
外でレジャーといえば、そう!BBQ(バーベキュー)です。
火をおこして、お肉を焼いて、家族や友人たちと盛り上がる。そんなシーンが思い浮かびます。
職場の同僚たちと行くと、いつもと違う一面が垣間見えて、ググっと距離が近づくなんてこともあるとかないとか。
そんなBBQで力を発揮するのが「バーベキュー検定」資格です。
バーベキュー検定試験(バーベキューインストラクター検定)は2006年に日本バーベキュー協会が考案したもので、本物のバーベキュー文化を作り出すための”バーベキュー教育プログラム”。
検定試験に合格すると協会公認の「バーベキューインストラクター」になることができます。
入門編となる初級の検定では、バーベキューに対する心構えや世界のバーベキュー事情、安心安全に楽しむための基礎知識のほか、スマートバーベキューデモンストレーションで最新のバーベキュー技術を学びます。
当日の学習内容から筆記試験を受け、最後にエンドバーベキュー&アメリカンバーベキュー体験なども行われるそうなので、検定試験そのものが本格的なBBQイベントになっているといった感じですね。
初級→中級→上級→MC(講師養成)とステップを踏んで、スマートバーベキューマスターになる頃には、家族やお友だちに振る舞うBBQも、素晴らしく美味しく楽しくなって、仕事のオファーが来たりして、新たな道が開かれるかもしれません。
検定試験は初級のみ自宅のPCで受けられるバーベキューネット検定もあり、通常の検定試験と同様に公式認定が受けられます。
ちなみに初級検定は出題30問のうち20問正解で合格。
インストラクターの申請資格が得られるそうです。BBQ好きの方は趣味と実益をかねてチャレンジしてみてはいかがですか?
◆日本バーベキュー協会
仕事に活かせる資格いろいろ
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今回は日常をちょっと楽しく豊かにしてくれそうな資格を3つピックアップしましたが、転職や就職など仕事に活かせる資格もたくさんあります。
例えば、ドラッグストアや薬局などで働いている場合、かぜ薬や鎮痛剤など副作用のリスクが低い一般用医薬品の販売ができる医薬品販売専門の医療系国家資格「登録販売者」の資格があると有利です。
2009年の薬事法改正により創設され、薬剤師不足を補う人材として薬局やドラッグストアで大きな戦力となっています。
2016年からスタートした「情報セキュリティマネジメント(SG)」試験も、注目したい資格のひとつ。
情報セキュリティに対応できる人材育成を目的に、一般ユーザーを対象に創設された資格で、インターネット環境を持つすべての職場で、最低でも1人は取得しておくべき資格と位置づけられています。
パソコンがインターネットにつながっている以上、家のパソコンにも何者かが侵入して大切なデータを盗み出される可能性はゼロではありません。
家族を守るためにも情報セキュリティについて知っておくことは重要です。
この資格を取っておけば、就職や転職でもプラスポイントとして評価されるかもしれません。
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世の中には星の数ほど資格があって、そのことに驚いてしまいましたけど、何か新しいことを始めたいと考えている人にとっては、一歩踏み出すきっかけになりますよね。
趣味に加えて実益にもつながるかもしれない資格取得。
ちょっと気になるかも……という人は、関連サイトをのぞいてみてはいかがでしょう。
思いがけない発見があるかもしれませんよ。