毎月決まった金額を支払うだけで、自分の好きなタイミングで好きなだけ、音楽が聴けたり、映画が見られたり、漫画が読めたり……と、お手軽で嬉しい「サブスク」。
改めて説明するまでもなく、みなさんご存知と思いますが、「subscription/サブスクリプション」とは、英語で「予約購読」や「定額購読」を意味するコンテンツやサービスのこと。
よく知られているのが、「Apple Music」や「Spotify」などの音楽配信サービスですが、今は音楽や映像にとどまらず、ファッションや食、子育て系まで、「え!そんなものまで」と驚くほど、あらゆるジャンルに広がっています。
コンテンツの充実度も増して、進化し続けるサブスクの世界をのぞいてみたいと思います。
まずは無料体験のお試しから
サブスクときいて最初に思い浮かぶのが音楽、そして映画やドラマなどの動画配信です。もちろんワタクシも利用者のひとり。
毎月980円を支払ってスマホで「Apple Music」を利用していますし、お買い物はそんなにしないのにAmazonのプライム会員になっているので、「Amazon Prime Video」もたまに見ます。
追加料金なしで視聴できる見放題作品が充実しているので、仕事につまったときの気分転換に利用しています。
ちなみに最近見たのは「先生のおとりよせ」。登場するお取り寄せがどれも美味しそうで、夜中に見るとお腹が空いてかなわんのですよ……と、話がそれました。
動画配信のサブスクでは、Amazon Prime Videoのほかに、NetflixやU-NEXT、Hulu、dTV等々、どれを選べばいいのか迷うほどそろっていますよね。
登録ユーザー数が世界一のNetflixは、ドラマも映画もここでしか見られないオリジナル作品が充実しているのが特徴で、作品のクオリティも高いと評判です。
日本生まれのU-NEXTは見放題作品が豊富で漫画など電子書籍も閲覧可能。Huluは国内のドラマやバラエティ番組が豊富。dTVは月額料金が格安の550円とか、それぞれに特徴があります。
いずれのサービスでも無料のお試し期間を設定しているので、作品のラインナップと料金を比較しつつ自分の観たい作品が多いところを選びたいですね。
あの有名人が本を読んでくれる
音楽や動画のほかに、本や雑誌、漫画も最近はサブスクが主流になりつつあるのかもしれませんね。
「シーモア」とか「ブック放題」とか「Kindle Unlimited」「FODプレミアム」とか。それぞれ読み放題のジャンルや冊数が異なりますが、一番お手頃な「ブック放題」だと月額550円で4万冊以上の漫画と雑誌が読み放題になるようです。
雑誌や漫画の価格を考えると、月に2~3冊読むだけで十分元は取れそうですね。
本はやっぱり紙で読みたいという方や読書を習慣にしている方にオススメなのが、毎月3冊読みたい本を届けてくれる「shelff」です。
自分でリクエストした2冊とそれに関連する本が1冊送られてくるシステムで、手元にある不要な本(雑誌や漫画は除く)の引取りサービスなどもあるので、定期的に本棚の整理もできて一石二鳥かもしれません。
活字を読むのはちょっと……という場合は、プロのナレーターによる朗読が聴ける「Audible」はいかがでしょう?
ビジネス書をはじめ資産・金融、文学・フィクション、SF、エンタメ、ライトノベルまでジャンルも多彩です。
例えば、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」は藤木直人が、宮部みゆきの「火車」は三浦友和が、村田沙耶香の「コンビニ人間」は大久保佳代子がナレーターを務めています。
ドラマやバラエティでお馴染みのあの人が耳元で本を読んでくれるというのは、なかなか素敵な読書体験だと思いませんか?
到着が待ち遠しい「おいしい」サブスク
サブスクなんて言い方をするまでもなく、食材の定期購入は以前からあって利用しているという人もいますよね?
そんな「食」のサブスクも、やっぱりいろいろ進化しているようです。
例えば、コーヒー好きにおすすめなのが、「TAILORED CAFE Online Store」のサービス。
4つの質問に答えるだけで、好みのコーヒーを3種類選んで届けてくれます。
自分で選ぶのはちょっと面倒、でもカフェのような薫り高いコーヒーを楽しみたい人にはおすすめです。コロナ禍の巣ごもり生活で注目を集めたのが、シェフと管理栄養士が健康に配慮し開発した美味しい食事を手軽に楽しめる「ナッシュ」のサービス。
食材別に選べるメニューが60種類以上。選んだ配送間隔に合わせて食事が届きます。メインのほかに副菜までパッケージされ、自宅に届いたらレンジで温めるだけ。全てのメニューが糖質30g以下・塩分2.5g以下なので、とってもヘルシー。
自分でも手をかけたい人には、レシピ付きミールキットを届けてくれる「ヨシケイ」のサービス、安心・安全にこだわる人にはちょっとお高めですが農薬や化学肥料を使わないテロワール野菜を宅配する「ココノミ」などもあります。
それぞれのサイトで紹介されている料理や食材を見ているだけでお腹が空いてきます。
「おいしい」サブスクに関しては、全国のクラフトビールが楽しめる「DREAMBEER」や、希少な日本酒が味わえる「saketaku」などのサブスクなんかもあって、おうち時間の充実度がますます高まりそうです。
おしゃれな家具や最新家電もレンタルで
単身赴任や学生のひとり暮らしなど、限られた期間だけ部屋を借りて生活する場合、家具や家電を一から全て揃えるのは大変。
そんなときに便利なのが、テレビや冷蔵庫からソファやベッドまで、住まいに必要なものを月額レンタルできる「CLAS」や「airRoom」「subsclife」など。
引っ越しの初期費用を抑えたい人や、期間限定で家具や家電が必要な人にオススメです。なかでも「subsclife」なら有名ブランドの家具や家電がお試しレンタルできるので、「バルミューダのトースターを使ってみたい」とか、「ハーマンミラーのイスに座りたい」「レクリントのフロアランプを置きたい」といった希望も叶えられそうです。
ベビー&キッズ用品も賢くサブスクで
家具や家電のサブスクには、ベビーベッドやベビーチェア、モビールなどベビー&キッズ向けのアイテムもそろっているので、出産を控えている方はチェックしてみてはいかがでしょう。
加えてベビー&キッズ関連では「イクプル」や「Cha Cha Cha」など、おもちゃのサブスクサービスもあります。
どちらも子どもの成長段階に合わせて幼児教育や保育のプロが質のよい知育玩具を厳選してくれます。「いろんなおもちゃで遊ばせたいけど、増えすぎるのはちょっと……」という方は、一度試してみる価値アリですよ。
もうコーディネートに悩まない!
食材やお酒、家具家電までサブスクでカバーできるとなると、残るは衣食住の「衣」=ファッションですが、これも当然あるんです。
ひとつめはパーソナルカラーや骨格診断をもとにスタイリストが似合う洋服を選んでくれる「aircloset」。
普段着はもちろんオフィスにも対応したアイテムが多いのも人気です。大手アパレルが運営する「MECHAKARI」は、今どきのファッションが借り放題。
プロのスタイリングサービスがない分、自分で自由に選べて価格は低めです。
女性誌に掲載される500以上のブランドアイテムをレンタルできる「Rcawaii」は、LINEでスタイリストのコーディネートが受けられて、オフィス用や普段着、パーティ用ドレスまで幅広いシーンに対応。
気に入ったアイテムは購入も可能です。最後に紹介するのは百貨店が運営する「AnotherADdress」。
百貨店運営だけあって国内外のハイブランドから選べるのが大きな特徴。なかには1着10万円を超えるものもあるので、いつもと違う自分を演出したいときにトライしてみては?
***
広がり続けるサブスクの世界。
比較的お手軽にはじめられるので、ついついあれもこれも手を出して、似たようなサービスにいくつも申し込むことのないように気を付けたいもの。
どれくらいの頻度で利用するのか、同じ商品を購入した場合との比較なども含めて、サービスの内容をじっくり吟味したうえで賢く使いこなしたいですね。