※写真はイメージです。
仕事で疲れたときは、甘いものをひと口。
たったそれだけで、しあわせな気持ちになれるものです。
好きな言葉は「おやつ」、仕事帰りにデパ地下のお菓子売り場をパトロールしては、季節の限定スイーツのチェックに余念がないみんなの女子トーク編集部Yです。
最近はネットでポチッとお買い物が当たり前なわけですが、個人的に一番多く利用しているのが甘いもの系。
コンビニスイーツにもなっているバスクチーズケーキを初めて食べたのもお取り寄せでしたし、先日もすぐにSOLDOUTしてしまう評判のお店のお菓子セットをポチりました。お取り寄せのおかげで日本全国の素敵な甘味を堪能しております。
そんな経験をふまえまして、これまでに実食しておいしかったお菓子たちの中から、今回は和菓子を中心に厳選5品をご紹介しちゃいます。
愛知県江南市:『餡麩三喜羅(あんぷさんきら)』菓子処 大口屋
こちらは愛知県江南市にお店を構える老舗の菓子処大口屋さんを代表する銘菓です。
もちもちつるんとした食感の生麩のなかに、上品な甘さのこし餡が包まれていて、お口のなかで絶妙な味わいを醸し出す逸品。お饅頭をくるりと包んでいるのは、塩漬けされた山帰来(サンキライ/別名サルトリイバラ)の葉。
この葉の香りと塩味が、ほどよいアクセントになって、ついついもう一個と手がのびてしまう危険なお菓子です。
ちなみに大口屋さん、創業はなんと!文政元年(1818年)。
第11代将軍・徳川家斉公の時代です。考えてみれば愛知県は尾張徳川家のお膝元。
江南市布袋町にある本店は、岩倉街道に面しているそうなので、もしかすると大名行列がお店の前を通ったりして、もしかするとお菓子を所望されたかも……なんて。
でもでも、『餡麩三喜羅』が生まれたのは1970年代なので、その当時の方は残念ながらどなたも味わえなかったわけで、こればっかりは今の時代に生まれたことに感謝です。おまけに今は、遠く離れた場所に住んでいても、オンラインで簡単に買い求められて、早ければ翌日には手元に届いているわけですから。なんて便利なんでしょ。
公式サイトでは6個入り10個入り15個入りを販売。緑茶はもちろん、香ばしいほうじ茶やそば茶とも相性がよいので、ご賞味あれ。
菓子処 大口屋 – 創業文政元年 菓子処 大口屋 (ooguchiya.co.jp)
北海道江差町:『回/Re-Fruit』五勝手屋本舗
続いての五勝手屋は北海道江差町の名店です。
有名なのはパッケージがレトロでかわいい「丸缶羊羹」ですが、今回ご紹介するのは、その羊羹をドライいちじくの中に詰め込んだ『回/Re-Fruit』です。
Re-FruitのReはリサイクルやリフォーム、リピートにも使われているように、「再び」という意味があります。甘味が強いいちじくを乾燥させて、水分が抜け平たくなったドライいちじくの中に羊羹を詰め、元のカタチを取り戻す。
再び果実だったときのカタチを取り戻し、美味しく蘇った和菓子というわけです。なんだか、とってもおしゃれ。
ドライいちじくのねっとりとした甘みと種のつぶつぶが、羊羹とマッチングして、とっても美味。
小豆ではなく金時豆でつくる五勝手屋羊羹ならではの、主張し過ぎないさらりとした甘さも、個性的ないちじくに合っているのだと思います。
パッケージも素敵なので、いちじく好きの方に手土産としてプレゼントしたら、きっと喜んでもらえるはず!未体験の方は、自分用にぜひ一度お取り寄せしてみてください。
【公式】五勝手屋本舗|五勝手屋の羊羹・和菓子 (gokatteya.co.jp)
神奈川県鎌倉市:『クルミッ子』鎌倉紅谷
鎌倉土産と言えば定番中の定番は豊島屋の「鳩サブレ―」ですが、ご紹介したいのは鎌倉紅谷の『クルミッ子』です。
初めて食べたのは今から10年以上前のこと。鎌倉に住むお友だちからのお土産でした。バター生地にサンドされた自家製キャラメルにクルミがぎっしり入っていて、濃厚リッチな味わい。食べ応えがあってしっかり甘いのに、くどくないし重くもない絶妙なバランス。初めて口にしたときは感激しましたよ。
この『クルミッ子』、エンガディナーというスイスの伝統菓子を参考に、生地の配合やクルミにこだわって、おいしくおいしく改良を重ね、職人の手仕事でつくられています。
親子のリスが描かれたパッケージもかわいいんです。発売当初は鎌倉という土地柄もあって、鎌倉殿・源頼朝公が包装紙に描かれていたようですが、今はかわいらしいリスのキャラクターに変わっています。
が、なんと!令和四年限定商品として、鎌倉時代の装束に身を包んだリスくんバージョンのパッケージが登場(5個入りのみ)。
公式サイト情報によると、鎌倉紅谷の八幡宮前本店が建っている場所は、北条義時の長男・北条泰時の小町邸跡地なんですって。大河ではこの北条泰時を坂口健太郎さんが演じるんですよね。
公式サイトのオンラインショップには5個・8個・16個の箱入りのほかに、お得な切り落としセットや各種詰め合わせ、エコバックやレターセットなどオリジナルグッズもいろいろあって、お買い物ゴコロを刺激されます。
鎌倉紅谷 公式オンラインショップ | (kamakurabeniya.com)
京都府京都市:『黒糖 旅奴(たびやっこ)』御倉屋
茶道のお家元がある京都には、星の数ほど老舗の和菓子店があって、歴史に名を遺す銘菓も数え上げたらキリがないわけですが、今回ご紹介したいのは御倉屋さんの『旅奴』です。
テレビで紹介されているのを見て、これはぜひとも味わいたい!と公式サイトをチェックしましたよ。
見た目はとっても素朴なのに、食べた人がとにかくうれしそう。
「え?そんなに」と気になるじゃありませんか。聞くところによると、某スーパーアイドルもSNSで絶賛してたらしいですし。これは一度いただかねば!と、注文しました。で、届きました。
小麦粉・卵・砂糖を混ぜた生地に沖縄県波照間島産の黒糖をたっぷりからめて焼き上げてつくる旅奴。
形や大きさが微妙に異なるのは、ひと粒ひと粒手作業でしあげているから。素朴な見た目とは裏腹に、口にいれるとほろりとほどけ、サクサクした食感とともに、黒糖の甘みがやさしく広がります。
ポイっとほうばれるサイズ感のせいか、一度食べ始めると次々手が出てとまりません。価格もお手頃なので、何個かまとめて買って京都のお土産として配れば、「何これ!おいしい♪」と喜ばれること間違いなしです。
お店には旅奴のほかにも「夕ばえ」や「懐中しるこ」季節の上生菓子など、家族4人でひとつひとつ心を込めて手づくりするお菓子が並んでいます。「おいしかったです」の感想を伝えに、いつかお店を訪ねたいものです。
新潟県長岡市:『越之雪』大和屋
老舗好きというわけではないのですが、最後にご紹介したいお菓子も老舗の銘菓『越之雪』です。大和屋さんは新潟県長岡市にお店を構える老舗の和菓子店。創業は安永7年(1778年)で、『越之雪』もこの年に誕生しているのです。
公式サイトによると、病気で床に伏していた9代目長岡藩主・牧野忠精公を心配した側近から、どうしたものかと相談された大和屋庄左衛門(大和屋庄七の祖)が、お菓子をつくり献上したところ、忠精公の食欲が進み、ほどなく病から快復。
忠精公はこのことをたいそう喜ばれ、『実に天下に比類なき銘菓なり。吾一人の賞味は勿体なし。之を当国の名産として売り拡むべし』と、お菓子に『越乃雪』と命名。文化6年(1809年)には藩御用達の贈り物菓子となり、参勤交代の贈答品として求められ全国に知れ渡ったのです。
高杉晋作がお見舞いにもらった『越之雪』を、松の盆栽にふりかけ名残の雪見をしたと資料に残っているとか、明治初期の風景画に大和屋が描かれているとか、歴史の古さに圧倒されます。
そんな『越之雪』、材料とつくり方も当時から大きくは変わっていない模様。もち米を独自の製法で粉砕した寒晒粉に、四国特産の和三盆糖を加えて作られています。和三盆糖も244年前の創業当時から変わらず徳島・岡田製糖所のものを使っているそうです。
歴史を語りすぎてしまいましたが、実際にいただいてみると、和三盆の上品な甘さがふわっと口のなかに広がったかと思うと、雪のように儚くすっと溶けていく。200年以上も前から今日まで姿を変えず作られ続けているのは、それだけ人々に愛されている証拠ですね。
大和屋公式サイト|https://www.koshinoyuki-yamatoya.co.jp/
大和屋オンラインショップ|https://koshinoyuki.official.ec/
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気になるお菓子はありましたか?月に一度のお楽しみとして、気になるお菓子から順番にお取り寄せしてみるのはいかがでしょうか?
おやつの時間のしあわせ度がアップすること間違いなしです!